ローリング ストーンズ -悪魔に取り憑かれた男たち-

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ブルースのことを「Devil`s Music」と表現することがあります。

特に、ロバートジョンソンやサンハウスなどのデルタブルースはまさに、
「悪魔の音楽」と呼ばれるにふさわしいものだと思いますが、
この「悪魔達」に魂を奪われ取り憑かれてしまったイギリス出身の5人の男たちが『The Rolling Stones』です。

その5人とは、
ミックジャガー、キースリチャード、ブライアンジョーンズ(故人)、
チャーリーワッツ、ビルワイマン(既に脱退)で、結成当時は1980年半ばまで
ロードマネージャー兼バックメンバーだったイアンステュワート(故人)も、
ごく初期段階では正式メンバーでした。

彼らは1963年のデビューから現在まで紆余曲折はあったにせよ、
常に「転がる石」であり続けていることからも、
世界最高のロックバンドと表現されます。

カヴァー曲選択のセンスの良さと解釈の深さ

ローリングストーンズのバンド名はマディウォーターズのナンバー
から頂戴していることからも、 ブルースやソウル等のブラックミュージックの造詣が非常に深く、
デビューから3年ぐらいまでは発表する曲の7割ぐらいはそれらのカヴァーでした。

彼らのブラックミュージックに対する愛情はそれこそ尋常ではなく、
現在、これだけ大きな存在になっているにもかかわらず、
平気でブルースのカヴァー曲を演奏したりします。

ミックが昔のインタビューで、「俺たちはブルースの伝道師である」
と発言したのを読んで感動したのを覚えています。

ここまでは、もしかしたらストーンズの専売特許ではないかもしれません。
ブラックミュージックに愛情たっぷりのミュージシャンはそれこそいっぱいいるし、
カヴァー数についても当時はそれほど珍しいことではありませんでした。

特筆すべきは、その選曲の素晴らしさとその解釈です。

『メインストリートのならず者(Exile on Main Street)』に、
『Stop Breakin` Down』というナンバーが収録されています。

これは、ロバートジョンソンのナンバーなのですが、
原曲を知ればこんなアレンジになるとは想像もつかないよ、
というほどのロックンロールナンバーになっています。

独特の8ビートを奏でるリズムセクションとリズムギター、
そこに華麗なスライドギターとブラックフレイバーたっぷりのボーカル、
とこれぞ「This Is Rolling Stones」です。

このように、独特の解釈はストーンズの真骨頂ですが、
こんんなカヴァー曲がたくさんあります。

初期の頃のカヴァーも、非常にセンスがよく、
よくこんな曲見つけたなというくらいの隠れた名曲を引っ張り出してきています。

ストーンズが起こしたロック界の「奇跡」

ビートルズの『Sgt.Peppers Lonely Hearts Club Band』に触発されて作ったと言われる、
『Their Satanic Majesties Request』は、迷いがあったと言うか、
佳曲はあるあるものの、ハッキリ言って面白くありません。

セールス的にもよくなかったようで、これを機に「原点回帰」を図りました。
もちろん、彼らの原点とはブラックミュージックです。

そこでできた曲が『ジャンピングジャックフラッシュ(Jumpin` Jack Flash)』であり、
同じセッションで制作された『ベガーズ・バンケット』です。

これらは、ブラックミュージックに対する解釈を、
こんなに深化させることができるんだというくらい見事な出来であり、
まさにストーンズの『Devil`s Music』であり、ロック史上で
最も重要なアルバムの1枚だと思います。

私が「ストーンズってスゲェかも」と初めて感じた、
「悪魔を憐れむ歌(Sympathy for the Devil)」から、
ラストの「地の塩(Salt Of The Earth)」まで非常に緊張感を保った、
それでいて「こんなの聴いてたらいけないんじゃないだろうか」
と思わせる罪悪感のような空気は、まさにストーンズが起こした
「奇跡」だと思います。

この流れは、
次作の『レット・イット・ブリード』にも引き継がれ、
70年代に入っても、傑作を次々とリリースしてきました。

数多いストーンズファンの間でも、この2枚とか70年代初期の
『スティッキー・フィンガーズ』や『メインストリートのならず者』を
ベストに挙げることが多く、ロックファンたるもの確実に押さえて頂きたいアルバムです。

ギタリスト ミックテイラーについて

いちギタリストの視点で言えば、
私の場合はブライアンジョーンズの後釜であるミックテイラーのプレイが好きです。

なかなかテクニックのあるギタリストですが、
彼のプレイは、スライドギターにあると思います。

ビブラートが大きくてスケベなプレイを聴かせてくれます。
ロバートナイトホークや、アールフッカーに近い感覚ですね。

ミックテイラーのプレイを堪能したければ、本格的に参加した最初のアルバム
(ライブアルバム)の『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト (Get Yer Ya-Ya’s Out! )』 から脱退前の
『イッツオンリーロックンロール(It’s Only Rock ‘N Roll) 』まで、すべてで珠玉のプレイが聴けます。

私がストーンズでのミックテイラーのプレイで最も好きなナンバーを。

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