ストーンズのキャリアはとてつもなく長く、私が生を受ける前にデビューしています。メンバーの数人が亡くなり、70歳越えのじいさんになってもまだ現役ですが、彼らがこんなに長い間活動で来ている理由の一つが名盤・名曲をたくさん発表しているから。

その名盤に一つに「レット・イット・ブリード/LET IT BLEED」というものがあります。ということで、このレット・イット・ブリードを自分なりに解説してみたいともいます。

興味があれがどうぞお付き合いください。

レット・イット・ブリードの概要

let-it-bleed

1969年発売
全米最高位3位 全英最高位1位

1969年5月の、ミック・テイラーを招いて録音された「Honky Tonk Women」のセッションのすぐ後、同年6~7月にロンドン・オリンピック・スタジオで録音(数曲は前年に録音)・完成させた。同年12月に発売。

ミック・テイラーが最初に参加したアルバムであり、ブライアン・ジョーンズ参加した最後のアルバムでもある。

メリー・クレイトン、ライ・クーダー、ニッキー・ホプキンス、レオン・ラッセル、アル・クーパー等、数多くの外部ミュージシャンが参加している。

最後のブライアン・ジョーンズ、ミック・テイラーの最初

前作「ベガーズ・バンケット」と並び、ストーンズ最高傑作であるとの呼び声高い、ロック史の金字塔です。

前述の通り、ミックーテイラーが参加した最初のアルバムであり、ブライアン・ジョーンズが参加した最後のアルバムです。どちらも申し訳程度の参加にとどまっていますが。

ちなみに、このアルバムが世に出た頃には、ブライアンは既にこの世にいませんでした。

彼ら二人がそれぞれの理由でバンドに馴染んでいない代わりに、超一流のミュージシャン達が多数参加しています。

ある意味、混沌とした過渡期にあったストーンズであったので散漫になりがちなのですが、まったくそんなことはなく、むしろ、そのサポートをむしゃぶりつくすように取りこんで非常に完成度の高い作品になりましたね。

収録曲

  1. ギミー・シェルター – Gimme Shelter 4:31
  2. むなしき愛 – Love In Vain 4:19
  3. カントリー・ホンク – Country Honk 3:07
  4. リブ・ウィズ・ミー – Live With Me 3:33
  5. レット・イット・ブリード – Let It Bleed 5:28
  6. ミッドナイト・ランブラー – Midnight Rambler 6:53
  7. ユー・ガット・ザ・シルバー – You Got The Silver 2:50
  8. モンキー・マン – Monkey Man 4:11
  9. 無情の世界 – You Can’t Always Get What You Want 7:29

収録曲の解説

「ベガーズ・バンケット」よりもロック色が強いと言うか、ハード&ヘヴィな仕上がりです。

シュールなイントロで始まる「ギミー・シェルター」ですが、メリー・クレイトンのシャウトとミックのセクシーなボーカルのカラミにゾクゾクします。

私が、ストーンズナンバーのフェイバリットを挙げるとしたら、常に3本指に入る曲。

「むなしき愛」は、あのロバート・ジョンスンのナンバーでライ・クーダーがマンドリンで参加。原曲と同じく美しくて切ない仕上がりです。

この次のライブアルバム「Get Yer Ya-Ya’s Out!」にもこの曲は収録されていますが、その中でのミックーテイラーのプレイは圧巻です。なまめかしいスライドギターを披露。名演です。

個人的には、このアルバムのハイライトは「ミッドナイト・ランブラー」だと思います。

「Jumpin` Jack Flash」「Sympathy For The Devil」と並んで、この時期のストーンズのイメージである、悪魔的と言うか邪悪な空気を醸し出していますね。

シャッフルから途中、テンポとリズムが変わり、そこにミックブルース・ハープが絡んでいく。その後のブレイクのタイム感でトリップしそうになった記憶があります。

⑦はキースが初めてリード・ボーカルをとった曲として知られていますね。

まとめ-ロック史上に燦然と輝く金字塔

何度も言いますが、この「レット・イット・ブリード」と「ベガーズ・バンケット」は、ストーンズの最高傑作としてだけではなく、ロック史上でも燦然と輝く金字塔、と言い切ってしまいます。

これからストーンズを聴くならもちろんのことですが、音楽好きを自称するなら避けて通れないアルバムだと思いますし、これを知らないでロック好きを名乗るのは「モグリ」以外の何物でもありません。

もしかしたら、最初は馴染めない人もいるかもしれませんが(私も最初はそうでした)、いずれ何か感じるものが出てくるはずです。

とにかく、ロックを芸術に押し上げている1枚と言っていいでしょう。